ふしぎな木の実の料理法~こそあどの森の物語~ 公演情報 劇団銅鑼「ふしぎな木の実の料理法~こそあどの森の物語~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2024/02/23 (金)

    シアターグリーンにて劇団銅鑼『ふしぎな木の実の料理法』を観劇。
    まるで絵本の中に入り込んだかのようなファンタジックな世界観。幼稚園児や小学生はもちろん、精神的にちょっと背伸びしたくなる中学生や高校生、さらには、働き盛りの20代30代40代50代、そして、60代70代80代のベテラン世代まで、まさにどの世代にも届き、誰もが純粋に楽しめる演劇というのはこういう作品を指すのだなと強く感じた時間となりました。いや、参りました。素晴らしい。童心に帰って夢中になって楽しませていただきました。
    創立50周年を迎えられた老舗の劇団とのことでしたが、個人的には今回が初見でした。こんな素敵な劇団が存在していたとは。新たな良質な劇団と出会えた喜びと同時に、自分自身の視野の狭さを痛感しました。まだ発掘出来ていないだけで、今回のような優良劇団はまだまだ多くありそうです。
    さて、今回のストーリーはふしぎな木の実を手にした主人公が、その料理法を教えてもらうべく、森の中に住む様々な人々と交流してコミュニティを築いていく物語。児童文芸賞などを受賞されたことがある児童文学が原作となっているだけあり、終始心が穏やかになるような好奇心にかられる内容でした。分かりやすく比較的シンプルなストーリーながらも、客席の大人たちが皆揃って舞台に引き込まれているように感じたのは、原作の秀逸さ、優れた舞台空間の創り方、キャストの皆様の技量の高さなどが相まって、各々がそれぞれ本の中に入り込んでいたからではないかと感じています。最後どのような展開が待っているのだろうかと、自然と前のめりになって楽しんでいる自分がいました。やはり原作が魅力的なのは間違いないです。また、台詞の一つ一つが非常に聞き取りやすいと感じたのも、評価を高めたポイントの一つです。声のボリューム、速さ、トーン、どれをとっても満点の出来。観劇した回ではちょうど手話によるサービスも実施されており、万人が楽しめる工夫が施されていた点も好印象でした。

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    2024/02/26 23:57

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