満足度★★★★★
オススメです!!
国道五十八号戦線の火を消してはいけない(by 手塚さん)
僕はこの作品の初演に出演していて、この作品に個人的な思い入れがかなり強いので客観的な感想ではありません。
公演1週間前の通し稽古と初日と2回見させてもらいました。
まず、通し稽古を見た段階での正直な感想「ダメだな、劣化してる」と思ってしまいました。
その時の思ったのは、9人の出演者の内、5人が新しい人で、また見事に初演時の5人と芝居のアプローチが180度違う役者が配置されていた。
元々、完全に当て書きされていた本なのもあってか新しい5人の動き、立ち方、セリフ等、全てに違和感しか感じれず、物語に集中もできずにガタガタって感じ。(俺はこの作品に出てたから人より細かく見ちゃうし初見の人はそんなに感じない違和感かもだけど)
再演ってそーいう問題が常につきまとうしねー。
まーでも5人もそれなりにキャリアもある人だし下手な役者はいなかったから初日までには僕の感じた違和感も調整できるだろうと実際、楽観的に考えてました。
しかも今回は再演目的で集められた役者じゃないからキャラが違うけどそこをどーするか?
これを、まとめなきゃならない福原さんは本当、大変な日々だったと思う。マジでおつかれ。
そして2回目。
肝心の初日。勿論5人は皆さん上手な役者さん達なので僕が感じた違和感はウマい事、調整されていて、脚本は面白いし楽しめました。
逆に再演目的で集められたメンバーじゃないからこその面白さが溢れていました。
大抵、再演って元のキャスト+本に合った役者でやるから普通に最初から再演目的で始まった公演だったらこういう面白さは生まれなかったんだろう。
だから役者の方は、こういうのは、やり甲斐あるんじゃないかな?
この状況だからこそ生まれた反重力エンピツ。
けっこーいいですよ。面白いです
全く別物の反重力エンピツとまでは言わないけれど、役者のアプローチの仕方が全然違うからチョコチョコ見せ方が変わってたりして初演見た方も楽しめる内容になっていると思います。
例えば、例えば僕の役を演じてる藤尾くん。初演時、僕がシリアスモード全開で叫んでたセリフを彼はヘラヘラ笑いながら、しゃべっていたりします。
初演見た人はこういう違いが面白いかも
勿論、初見の方は全然、楽しめるハイクオリティな作品となっております。
友寄の脚本、ハマカワ、イガミ、カガミの芝居が特に素晴らしいのでそれを見るだけでも価値はあるかと(あと冠の前説がカワイイですw)
わー長くなりすぎたな。最後まで読んでくれた方ありがとうございます。と、ロングランでまだまだやってます。
オススメです!!
僕も多分、もう1回くらい見に行きます。藤尾にダメ出しする為に、、、