さよなら、チャーリー 公演情報 アーティストジャパン「さよなら、チャーリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    カリフォルニア州LA、ハリウッドに近い高級住宅街で落ち目だった映画脚本家、チャーリー(山本一慶氏)の葬式が執り行われている。取り仕切るのは十数年来の親友、今はフランスで暮らしている映画監督のジョージ(井澤勇貴氏)。集まったのはマネージャーの柳内(やない)佑介氏と映画会社の社長夫人、枝元萌さんだけ。女たらしの快楽主義者であったチャーリーを心良く思っていた人等殆どいなかった。今回もヨットで映画プロデューサー(ルー大柴氏)の女房(大湖せしるさん)とヨロシクやっているところを見つかって射殺されたのだ。死体は海に消えてしまった。プロデューサーは妻を守る為の正当防衛ということで即日保釈。形ばかりの葬儀が終わり、皆が帰った後に最期の情事の相手だった大湖せしるさんも顔を見せる。
    借金塗れのチャーリーの相続財産清算人にされていたジョージが一人家で疲れ果てていると女(山本一慶氏)が訪ねて来る。初対面だが絶世の美女。女は「俺はチャーリーだ。」と言う。「チャーリーなら死んだよ。」と返す。「いや、ここにいるじゃないか。」とふと鏡を見て驚愕する女。神の天罰か、女にされてしまっている。

    脇を固める役者がメチャクチャ豪華。枝元萌さんにこんな贅沢な使い方が出来るとは!ルー大柴氏もワンシーンだけだがメチャクチャ客を沸かす。ジョージの恋人役として、神谷敷樹麗(かみやしきじゅり)さんも登場。
    何と言っても大湖せしるさんが美しい。余りに美しすぎてチャーリー役を演らせたかった程。
    第二幕の山本一慶氏と大湖せしるさんの話し合いのシーンが名場面。名曲「グリーンスリーブス」が流れる中、チャーリーの目が覚め、神が下した罰の意味を思い知る。

    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    大湖せしるさんが自分を本当に愛していたことを知り、今まで人を真剣に愛せなかった自分が欠落人間であると思い知る。人を愛することと向かい合った時、ジョージだけがその対象であると。

    第一幕は山本一慶氏と井澤勇貴氏のBLコントみたいなのが延々と続き、退屈に感じた。女性ファンには御褒美なのだろうが。男目線としては、絶世の美女なんだから女性に演らせたいネタ。
    停滞したムードの中、ルー大柴氏が登場して客席を引っ掻き回す。ルー大柴氏は客の顔を一人ひとりしっかり見据えている。プロだよなあ。

    コメディなんだからもっと観客をどっかんどっかん笑わせるようなリズム感が欲しい。何か第一幕はテンポが悪い。

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    2024/02/20 14:02

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