実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/01/14 (日) 14:00
座席1階
小劇場の舞台制作の裏側を演劇にした、ユニークな作品。旗揚げ公演だけに少し肩の力が抜けていない感じもあったが、カーテンコールの拍手の力強さを見ると客席の満足度は高かったと言えると思う。
本番間近になっても本が最後までできていないとか、古株の役者が劇団で経験してきた上下関係とか。小劇場あるあるが散りばめられている(と思う)。そういう面白さもあるが、やはり見たいのは「何で演劇をやり続けるの」という役者や劇作家の胸の内とか、胸の中の本当の思いだ。それを最後まで期待していたのだが、肩透かしみたいな幕引きだったのは少し寂しい。
最初に語られる話。お笑いの世界ではM1がある意味売れない芸人に引導をわたす役割をしている。小劇場の世界ではこんなイベントがないから、役者たちはモノにならなくてもダラダラと続けている。こんなイントロが強烈だっただけに、舞台にその答えを求めてしまうのは自然なのではないか。