実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/02/19 (日) 13:00
原作は未履修。実写映画を流し見した程度。
オープニングの王と王毅2人だけのシーンで完全に掴まれてしまった。なんだろう、漫画もアニメも未履修なのに「本物だ」て思ったんだよ。本当にそこに浮き出してきたような。お二方とも板の上での存在感がありすぎる。あんなに広い舞台なのに全く感じさせなかった。
子役の動きが凄い。え、子供…え?は?ガッツリ動ける子を起用してるのかな。体操とかやってそう。子役同士の打ち合いがあんなバチバチだなんて思わなかったので大変驚きました。
子役に限らず、出演者全員バチバチに動ける人ばっかりだ。ダンスが凄かったり、身体能力オバケだったり。
高野くんはダンスも殺陣も動きが綺麗だから、舞台上での躍動感がよかったなぁ。我武者羅に前だけ見ている。小関くんの落ち着いてるけどアツイ演技と高野くんの全力な感じが心地いい。
声優である梶さんのお芝居は初めて見た。舞台上からエレンの声がする。良い役を、良い芝居で魅せていたなぁ。これは有澤くんと全然違うんだろうな、というのが容易に想像出来る。タイプが違いすぎるもの。
河了貂、可愛い。声がまず可愛い。なんだあの可愛い生き物は。映画の環奈も可愛かったけど、舞台河了貂まったく負けてない。
.5俳優の帝劇0番だから観たい、というのと同じくらい、ゆっくんが帝劇に立つから観たい、ていうのがあった。ゆっくん、役的に仕方ないけど出番少ない。でも、出てくると戦うから誰よりも美しく剣を扱う姿は観客の印象に残ると思う。低い声で静かに話す左慈、台詞大丈夫なのかって心配してたけど(だいぶ失礼)ちゃんとしっかり聞き取れた。薔薇サム後半で若干崩れてたから、何言ってるか分からないってなってなくて良かった。「剣とは力、剣とは速さ」て言ってて、確かにこの台詞を言って説得力があるのはゆっくんかもしれないけど、それは速さに関してだけなのでは…私の目には剣がとても軽く見えた。激強だから獲物を軽々と扱うことで凄さを感じさせる、という演出もあるかもだけど、やっぱり剣の重さが見えないのは物足りない。他のキャラクターの剣に力がこもっているから、すごく左慈が異質に見える。…そういう演出なのか?ビジュアルは100点満点です。ひらみ最高。ひっつめお団子最高。
盆があるようには見えなかったけど、セットがぐるぐる回ってて大変良い。舞台に奥行があるので場面転換時に暗い舞台奥からぬーっと次のセットが出てくるの最高。山の王の間で高さのあるセットがわーっと出てきたのはゾクゾクしたなぁ。映画で見たやつだー!ってなった。
上から見ると舞台一面にバミリがあって、点だけでなく線のバミリもあった。セットに階段が多いからまるで星空みたいにちっちゃいバミリがたっくさん光ってて、暗転のある舞台はそれも楽しいよなぁ。
カテコで王毅が出てきた時、一瞬で「場を支配」していた。カテコまで圧倒された。