実演鑑賞
満足度★★★★
【オウムノウシス】
『1回目』意外だぁ。えのもとぐりむ作品をいくつか観てきたけれど
意外な設定、シーン、演出が眩しかった...
ガチャガチャとさせては居るけれど
軸は普遍的な感じでさわやかに切なさ
沢山笑いもして振り返って良い味がする
いい役者が映えると言うか、映える役者がそこに居て
活き活きしてるのはいいよねぇ
様々演出も、意外な部分も含めてシンプルに
綺麗、楽しい、刺激的であって眺めているだけでも楽しく感じる
『2回目』
初回は意外性に圧倒されたもので、2回目にして千秋楽
楽しいよぉ。面白い。笑える。きれいだ。美しい。可笑しい。祭りの後
満たされるけど惜しまれる。終わっちゃった
涙。言葉よ。言葉。繊細に。言葉。意義を感じるカーテンコールもまた
劇中から飛び出た言葉で。ありがとう。
楽しかったなぁ。ありがとう。
(´;ω;`)
【カナリアイロニカル】
人生の段階、状況次第で対峙する事になる倫理観や死生観を題材とした作品で
正に近頃に軽く対峙の機会を経ていた自分にはなかなかツライ内容でもあった
想う事は全て人それぞれであるし、そして幸か不幸か
この演劇は演劇作品であるので「そう思う事も分かる」として
自分の中で腑に落ちてくれた
腑に落ちた上で、個人的倫理・死生観では絶対にそれを選ばず生きてゆきたい
寄り添いながら生きてゆきたいと改めて思った次第
観る者の状況次第では重すぎる、生々しすぎる話ではあるものの
えのもとぐりむ作品らしく
「ここはわら、笑って、笑って?、、、いいんだよ!笑」
という独特な笑いのちりばめがふんだんにあり
暗くあり続けず巡る考えと共に楽しく観劇をすることができ
そして笑いだけでなく、共感はしなくとも実に優しい物語だとも感じた
黒須じょうじ、妻のみさ、娘のなおみ
どのような改変すら受け付けない
受け付けてしまったら損なわれてしまう3人の強固な家族愛の像は
哀しさもありながら、黄色く優しく暖かかった
佐藤弘樹さん、加藤あやのさんは正しく夫婦じょうじとみさでしかなくて
武藤志織さんはその娘であって3人は家族であって、見事なお芝居でした
ちょっと余談として、かつてないほど加藤あやのさん/みさが美しかった
なんだろう、めっちゃ美しかった
そもそも綺麗な方なのだけども今回ハっとするほどに美しかった
ある種ファンタジィを帯びる家族と、それを追う記者と助手の目線
繋がれる刑務官達の応酬の模様が現実的な光景で
終始ファンタジィな家族模様にならず観ていて良い按配
彼らは彼らでまた抱える事や信条、事情に苦しんでもいて
事柄がすらすらっと繋がって良し
刑務官達の力関係から来る少しおかしなやり取りも重い話に少しの晴れ間