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公演
#34「闇の将軍」四部作
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
JACROW「
#34「闇の将軍」四部作
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
JACROW『闇の将軍・四部作』を観劇。
初見の劇団。
田中角栄の政治家時代の物語で、今作は三話目の『常闇、世を照らす』。
金脈問題、ロッキード事件などの問題で首相を辞任し、自民党を離党するが、闇将軍として裏の政界に君臨するのであった……。
田中角栄と田中派の面々が登場し、内幕が群像劇として展開されていく。
闇将軍が裏で政治を差配していくのが丁寧に描かれ、フィクションとノンフィクションの狭間を行ったり来たりしながら、時代の当事者になったような錯覚を覚えてしまい、のめり込んでしまう。俳優の演技合戦は手に汗を握り、目が離せない瞬間ばかりだ。ただ観客が期待しているのは魑魅魍魎が跋扈する政治の内幕なのだ。汚く、どす黒く、恐怖すら感じる何かを物語に期待しているのだが、清々しさすらを感じるビジネス、サクセス、ヒーロー物に見えてくる。更に各々が政治家の特徴を捕らえ、雰囲気作りをしているからか「再現ドラマかい?」とも思えてしまう。
その時代の出来事を見たいのではなく、作家がどのように田中角栄の実像を捉えたかを、嘘でも出鱈目でも妄想でも良いので創作して欲しかったのである。
観劇中に転位・21『子供の領分』を思い出したのは、自然の流れであろう…。
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2023/12/11 11:22
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