電車は血で走る(再演) 公演情報 劇団鹿殺し「電車は血で走る(再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    電車は「思い」で走る
    本劇団所見で、正直「電車は血で走る」っていうタイトルに若干得体の
    知れないモノを感じ気味だったんですけど、終演時には少々泣きつつも
    晴れ晴れとした気持ちの自分がいました。 

    あらゆる迷いと悩みを吹き飛ばして、未来を前向きに見られるような、
    そんな「パワフルで優しい」作品だと感じました。いや、劇中劇は
    ぶっ飛んでるんだけど(笑

    ネタバレBOX

    鉄彦を乗せてきた電車が楽団で構成されているのが、本作タイトルも
    相まって象徴的でした。 人々の、それぞれの「思い」が形になって
    電車を走らせているし、電車は人々が思わなければ、願わなければ
    走る事が出来ない、のだと思う。

    終盤、虎川にいいように弄ばれていたのに気がついたフルシアンテが
    鉄彦に向って、

    「他の人の人生だもん…僕がどうこうすることは出来ない」
    「でも、どうすることも出来ないのが悔しくって…」
    「僕にはこれしか書けないんだもん!!!!」

    と独白するところで、危うく号泣するところだった。 アレはヤバい。
    何でもいいからとにかくひたむきに打ち込んだ人は、あれは本気で
    心に響くと思う。 私の後ろの席の人も泣いてましたね。。。

    子供のように純真で、レッチリのように渋くて熱い奴らの、体を張った
    抒情スペクタクル。 堪能させて頂きました。

    余談ながら、男前田ドクロをはじめとした、宝塚奇人歌劇団の面々の
    毎回の大立ち回りが、なんか良く分かんないけど猛烈に決まってて
    カッコ良過ぎ!!!

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    2010/06/26 07:08

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