実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/10/19 (木) 13:00
座席1階
唐十郎の状況劇場の作品。メンバーだった金守珍が改作したものを上演し、新宿梁山泊結成のきっかけの一つになったとも言われているという。梁山泊の原点とも呼べるアングラ劇。テントでやるのと趣は違うと思うが、スズナリ版は切れ味たっぷりの舞台に仕上がっていた。
連隊長役の風間杜夫の熱唱には大きな拍手が起きた。大久保鷹がせりふを忘れたかもしれない(本当だと思う)場面での金守珍の掛け合いは大爆笑を呼んだ。前列に陣取る観客は若い女性が多い。アングラ文化が次の世代に引き継がれていることを実感した舞台だった。
何回も再演されている作品だが、今作ではレーザーポイントを駆使した演出に驚かされる。出演する若手俳優の機敏な動き、お約束の空中ぶらんこの美女など見どころは満載だ。テントでやった6月の上演は見逃したが、ここでの演出はどうだったのかと想像すると見逃したのはとても悔やまれる。
きっとまた、再演してくれると思うと念じて、スズナリを後にした。