満足度★★★★
有名な「動物園物語」に40年後に追加された一幕目は本邦初演。堤X小泉,堤X大森の二人芝居
この豪華で面白い顔合わせで小劇場という贅沢。
そして、二人芝居×二幕という構成。
シンプルな舞台装置の会話劇。
有名な「動物園物語」に40年後に一幕目を追加して、
二幕構成の作品にするという作者の勇気と挑戦に
驚きます。
そして、堤×小泉、堤×大森の二人芝居が見物。
とはいえ、堤さんは受けの演技が中心(特に二幕目は)。
第一幕「ホームライフ」は、夫婦の会話劇。
あの二幕を前提にこういう内容を書くとはどういう発想だろう。
平凡な幸せに、より刺激のある幸福を望む妻。
はっきり言って、ニューヨーカーの贅沢な悩みだ!
それに相反するように、第二幕 動物園物語(出演:堤、大森)が来る。
都会の孤独と狂気を感じつつも、どこにでもある話しにも思う。
…途中までは。
会話の積み重ねで、表面は平穏なニューヨークという都会の、暗い部分を抉り出すようだ。