実演鑑賞
満足度★★★★
(2022年MILADに引き続き、2023年MILAD2公演を拝見しましたが、レビューとして、こちらにまとめて掲載希望します)
音楽ライブ・演劇・ダンスの三分野が、二層構造の舞台装置上で、いっぺんに生で展開される迫力や臨場感はある。あと、話の流れのテンポは良く、二部構成・三時間強を飽きさせない魅力はある。
今回の脚本にこめられた大筋や主張はひとまず後で考えることにして、感覚的に各場面・場景単位の演出センスに集中していくと、より楽しめるかもしれない。
音楽以外のものが組み合わせて演じられることについては、従来のファンにとっては賛否両論ある。が、角松敏生という人物らしい舞台作品ではあり、彼が表現したいことを表現している作品だとは感じた。今回の制作経験が、今後、彼の音楽作品に回帰していく場合、それはそれで重層的な膨らみをもった表現として活きたらよいと思う。