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柔らかく搖れる
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公演情報
ぱぷりか「
柔らかく搖れる
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(533)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
ぱぷりか『柔らかく揺れる』を観劇。
2022年・岸田戯曲賞受賞作品
夫を不慮の事故で亡くした小川家の母を筆頭に、アル中で出戻りの長男、ギャンブル狂いの次女、店を火事で亡くした従妹と娘が一緒に住んでいる。
父親の三回忌に長女が帰省するが、家族らが抱えた問題が露呈していくのであった…。
登場人物たちが抱えている問題(家父長制度、不妊治療、LGBT、中毒)と原因不明の父親の死が微妙な按配になり得ているのが魅力だ。
「人が死ぬような場所ではない浅瀬の川で父親が死んでしまったのは、子供たちが殺したのか?」
サスペンスにはしていないが、常に引き摺られながら、登場人物たちと対峙していき、大黒柱だった父親の影響と田舎の慣習が与える重苦しさと生きづらさを感じてしまう。
登場人物と同じ状況下ではなくとも、我々の弱さや痛みを想起させ、針で刺されているような痛みを終始感じながら観劇していたのは間違いない。
観客も登場人物の苦悩を同化してしまい、観劇中は決して目は背けることをさせてくれない内容であった。
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2023/09/23 17:43
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