実演鑑賞
満足度★★★★
テレビのスポットCMやメディアの記事を見ると、子どもの環境学習イベント程度の印象を持ってしまう。
今回県外から来た知人を連れて行ったが、多分なめているだろうなと思いながら、口で説明しようもないし、事前知識無しで開演を迎えた。
結果はご想像に任せるが、予想をはるかに超えていたと言っていた。
この感動の原因は、原作の素晴らしさにあるのは間違いない。
子供が象徴する正しい世界と妖怪の汚れた世界の間で揺さぶり続けられフィナーレを迎える。
妖怪の世界に浸かりきって生活している者には、改心するか?拒絶するか?三猿するか迫られる。
環境問題やSDGsに結びつける表のテーマの裏に人間の心の深いところに触れる全く別のテーマが仕込まれている。
あい地球が西洋圏で生まれていたら、国民ミュージカルになるに違いない。
日本のメジャー演目の多くが翻訳ものであるなかで、本来であれば、あい地球は国産のトップミュージカルの一つに数えられていておかしくないと思いながら20年が経つ。
25年の大阪万博で公演が予定されているようなので、久しぶりの全国発信に期待している。
★4つは、キャストのさらなる精進に期待して。