実演鑑賞
満足度★★★★
『⿅版 The Wizard of OZ』観劇。
面白い、お薦め。
冒頭、菜月チョビさんが、挨拶として劇団草創期の頃の話をしていたが、この公演にピッタリのような。そう、「裸一貫」という言葉に相応しく、何もないが その向こうにある事が想像できる、そんなロマンを感じさせる。芝居という虚構性の魅力、観客の想像力を最大限に引き出し、楽しませる公演。同時にジーンとくるものがある。
自分が知っている「オズの魔法使」に沿った内容…ドロシー(丸尾丸一郎サン)とトト(菜月チョビサン)が中心になって物語を牽引し、それ以外の役者は一人何役も担い夢と冒険の世界へ誘ってくれる。この冒険の中で、勇気や知恵を出し合い 絆を育み深めながら困難を乗り越えていく過程は、冒頭のチョビさんの挨拶を彷彿とさせる。
公演の特長である「この身ひとつで」、飛び跳ね、ムーブメント、フォーメーション、パフォーマンスといった動き 躍動感で観(魅)せる。また独唱・斉唱で聴かせ、手作り感のある小物を活用し色々な情景を紡ぎ出す。勿論、音響や照明といった舞台技術を駆使した相乗効果は絶大。これぞエンターテイメント公演だ!
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)