実演鑑賞
満足度★★★
何故か開演前SEはRed Hot Chili PeppersのBEST。
「Californication」なんか良い曲だった。
①A『罠』ホ・ジンウォン作
閉店間際のカメラ屋に滑り込んだ奇妙な客(小林エレキ氏)。昨日購入したカメラの交換を希望。どうにも気味の悪い客で対応する女性店員(生井みづきさん)はイライライライラ。偶然店に戻った店長(大月秀幸氏)に任せるもなかなか話は前に進まない。遂には警官(厚木拓郎氏)まで巻き込んで・・・。別役実系の不条理ネタ。
やたら細い生井みづきさんが狂ったように絶叫。
小林エレキ氏はもっと評価されるべき存在感。
②C『変身』イ・シウォン作
突然、中高年の男性が『変身』する事件が続発。突発的にマグカップやら時計やら無機物になってしまう。しばらくしたら戻ったり戻らなかったり。法則性や規則性が把握出来ない。政府は対策本部を設け、何とか事態を収拾しようとする。変身から人間に戻った男(今津知也氏)が訪れ、家族の捜索を依頼。それを聞く役人(カズ祥〈よし〉氏)。
紙屑塗れの美術。文字文字文字。手書きの文字が散乱している。書道教室のように至る所に文字が貼られている。そこら中に散らばった文字を器用に拾い集めて、物語に継ぎ合わせる。
小野寺マリーさんが印象に残る。
開幕時、とみィ氏がガチガチに緊張していて観ているこちらも緊張した。
やっぱり何処の国の人間も考えることは同じ。
難解ではなく気楽なコメディー。
是非観に行って頂きたい。