韓国新人劇作家シリーズ第7弾 公演情報 韓国新人劇作家シリーズ実行委員会「韓国新人劇作家シリーズ第7弾」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    何故か開演前SEはRed Hot Chili PeppersのBEST。
    「Californication」なんか良い曲だった。

    ①A『罠』ホ・ジンウォン作
    閉店間際のカメラ屋に滑り込んだ奇妙な客(小林エレキ氏)。昨日購入したカメラの交換を希望。どうにも気味の悪い客で対応する女性店員(生井みづきさん)はイライライライラ。偶然店に戻った店長(大月秀幸氏)に任せるもなかなか話は前に進まない。遂には警官(厚木拓郎氏)まで巻き込んで・・・。別役実系の不条理ネタ。

    やたら細い生井みづきさんが狂ったように絶叫。
    小林エレキ氏はもっと評価されるべき存在感。

    ②C『変身』イ・シウォン作
    突然、中高年の男性が『変身』する事件が続発。突発的にマグカップやら時計やら無機物になってしまう。しばらくしたら戻ったり戻らなかったり。法則性や規則性が把握出来ない。政府は対策本部を設け、何とか事態を収拾しようとする。変身から人間に戻った男(今津知也氏)が訪れ、家族の捜索を依頼。それを聞く役人(カズ祥〈よし〉氏)。

    紙屑塗れの美術。文字文字文字。手書きの文字が散乱している。書道教室のように至る所に文字が貼られている。そこら中に散らばった文字を器用に拾い集めて、物語に継ぎ合わせる。

    小野寺マリーさんが印象に残る。
    開幕時、とみィ氏がガチガチに緊張していて観ているこちらも緊張した。

    やっぱり何処の国の人間も考えることは同じ。
    難解ではなく気楽なコメディー。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    もっときつい作品を觀たいものだが、コンクールでふるいにかけられると、平均的なものが選ばれるのは世の常。

    ①はもっとスピーディーに畳み掛けないと観客に先を予測されてしまう。観客の想像力との勝負。法律と正義のあやふやな概念にどじょうすくいのように踊らされる人々。

    ②はゆうきまさみのギャグ漫画っぽくてぬるい。何かを連想させるには至らない。演出が凝っていて面白いだけに肩透かし。

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    2023/07/15 22:46

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