共演者/同級生 公演情報 2223project「共演者/同級生」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    『同級生』を観劇
    高校の演劇部同期4人の最後の公演。
    2年生であるが3年生時には部活出来ない=リアルな内情を知れて納得。
    演劇の大会が近づく1学期の終わり、その部室での一幕。
    演劇という魔物に魅せられた高校生たちの葛藤が
    誇張されつつも何かリアルな台詞やリズムの良い会話の応酬で
    大変楽しめた舞台となっておりました。
    全席自由=2方向席で約90分強の作品

    ネタバレBOX

    群像劇的ではあるが
    基本演劇部部長が主人公かな
    舞台セットは高校の演劇部部室で
    小道具や衣装~演劇系の台本やら作品やらの本もある
    部長さんは演技がメインながらも
    実は台本も書きたくて長年書き連ねてきて
    作数は多いんだが一つも完結したものがなく
    部員に台本を見せる一歩が踏み出せない
    演技だけは巧い顧問の先生の台本は
    出来が今一つで皆のやる気が出ないなか
    他の脚本ではと=図書館で自作小説を拾って
    その出来の良さを知り脚本書いてもらおうと
    演劇部にいる唯一の男子の幼馴染を引っ張ってきて~が
    導入部で・・・話が基本濃いです=登場人物たちが
    しっかり描けていて
    演劇に対する話や台詞等が面白く引き込まれました

    ただただ演劇が好きで集まってるという
    高校生の部活が等身大=リアルに感じられた舞台でした
    「部活では集まるけど、休日に一緒に遊んだりとかはしない。」
    など台詞がリアルだったー
    半額のお惣菜ばかり買ってるという顧問の先生も
    なかなか楽しいキャラだった

    作品内容は新たな脚本担当を入れるならと
    喝の入った部長が台本を書いてる事を皆に言い
    W脚本でいこうと本担当を引き込むも
    熱が入り過ぎて遅くまで学校に残ってしまい
    それが問題となって部活動の停止
    演劇大会は停止明けの3日後であり出れるのだが
    脚本も練習も出来ない となる
    出来ごとに関して処分が厳しい理由も
    ハブられている顧問や問題児が多くて
    演劇部自体が教職員から嫌われてるらしいコト
    学校に遅くまでいた理由も
    引き込んだ本書きさんがネグレクト気味で
    家にいたくないという重い理由があり
    ルールはルールとして守ろうとして
    皆でルールを掻い潜り何とか大会に出れるように
    部室の使用を夏休みにできるようにする
    影的な存在だったアナウンサー志望の男子くんが
    自分がティチャーズペットだからと先生方に掛け合い
    ネグレクトを暴露して可愛そうな生徒を演じると
    幼馴染ペアが頑張り
    何とか部室の使用をもぎとり
    脚本を進めつつ台詞も覚え
    表面上は勉強会をしつつ反省という意味での
    学校の草むしりをして夏休みを過ごしてゆく
    そのなかで脚本担当ネグレクト女子は
    演劇部部員に言われた親への反抗を実施し
    皿を無視できなくまで割って
    福岡の親戚の家に行けるようになり
    夏休み空けに転校すると伝えて部長と邂逅を深める
    男子君は休み中も頑張って
    部活動停止を1週間切り上げに成功し
    夏休み明け
    いよいよ演劇大会だーと舞台が暗転して
    開演のブザーが鳴るところで終演デス
    開演時は舞台照明を強めて
    客席の暗転だけにしてたから対照的な良い締めでした

    話を作り続ける中での演劇の練習とか
    あぁ芝居ってこんな風に作り上げてるんだなぁ
    という舞台の裏側も見れるような作りは面白かった

    顧問の台本も実はアテといわれる
    実際の話や人を軸に書いたモノであり
    バンドをしていた仲間は台本と違って出て行ったまま
    戻る事は無かったと語り
    それを聞いた本屋ちゃんは
    自分のネグレクトを話にして
    「芝居は終わらなくてもいいんだ」という言葉にも後押しされ
    話を作り上げてゆき
    自分達の物語を自分達の演劇部部室で演じ
    それを外の窓から見るという作品にして
    休み空けにゲネプロ風に仕上げて
    大会へは60分に短くしたものを演じよう
    という事になるのでした
    確かに いろんな作品を観てるけど
    こうしなければいけないという作品規定なんぞ
    演劇には無いもんなぁ~
    とある仮面の少女も劇団員が来れないと
    舞台上で一人芝居なんぞする話もあったしなぁ・・・

    少々部長さんがハイテンション気味な感じもしましたが
    濃厚で楽しめた作品でありました(^-^)

    以前に感じた妙なリアリティーは
    各段に進んでいる感じがしました

    ラストの方で部長さんが劇団作る~と言って
    作った劇団の話が今回の同時上演の共演者となるらしいが
    ポジション的には世界線が異なる話だと
    敵は海賊シリーズみたいな各話は並行世界って感じらしい

    何一つ書かねーくせに
    セリフだけ待ってる
    穀潰しどもが
    ってゆう部長の台詞は
    なかなか攻めてるなぁと笑えました

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    2023/07/04 08:26

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