ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演) 公演情報 劇団チョコレートケーキ「ブラウン管より愛をこめて-宇宙人と異邦人-(7/29、30 愛知公演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    劇団チョコレートケーキ
    『ブラウン管より愛をこめて〜宇宙人と異邦人』を観劇。

    あらすじ:
    ワンダーマンという特撮番組を作っている面々の話。
    宇宙人や怪獣などが登場する子供向けSF番組で、以前に人気のあったヒーロー番組のパクリだが、スタッフ達は頑張っている。
    だが次作は予算がなく、トレンディドラマを干された脚本家の抜擢で何とか凌ぎを削ろうとするが、果たしてどうなっていくのか…。

    感想:
    過去の歴史的な人物と史実を交えて、丁寧な物語作りと反骨精神を持ちつつ、一級作品を毎作事に作り続けている劇団で、「今作は特撮スタッフの熱い物語だよね?」と勘繰っていたが、どうやら違っていたようだ。
    窮地に追い込まれたスタッフが難所を乗り切る姿にハラハラ、ドキドキしつつも、『差別』というテーマがずっしりと食い込んでくる。
    「テーマを物語に入れるべきか?」とスタッフは葛藤するが、実のところ「差別」に対して人それぞれ差異がない事に気付かされ、登場人物と観客が一緒に寄り添いながら観れたら面白さを堪能出来るのは間違いない。だが『差別』を内容に取り込んでみたものの、テレビ局が大きな圧力をかけてくる。
    放送中止か?
    スタッフ解雇か?
    スタッフが出した結論に「貴方だったらどうする?」と問われているようだ。
    扱いづらいテーマだが、決してテーマ主義にならず、娯楽作として成り立たせてしまうのが、戯曲と演出の成せる技だろう。
    見応えのある作品である事は保証する。

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    2023/07/02 21:24

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