マリコの神像 公演情報 劇団森「マリコの神像」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/06/30 (金) 19:00

    早稲田大学公認の劇団森。
    今回は花園というか、女子大サークルを観ている様な作品でした。
    物語の中心となるのはフランス・リヨン地方のミッション系スクール(寄宿舎ものと呼ばれるそう)。
    舞台そのものを額縁のように彩るプロセニアム・アーチが印象的。
    視界を少し遮ることで、舞台の奥行を感じさせる工夫が感じられました。
    音響も全てクラシック。ピアノやチェンバロの音色が心地よくステージとマッチしていました。

    ネタバレBOX

    まずチケットの予約が成立してから、お知らせ・行き方・当日変更点など、
    決まったことを細かく何通も伝えて下さることに安心感がありました。
    観劇する前からチームワークがしっかり出来ていると感じるので好印象。

    芝居の内容ですが、開演時に「華麗なる大円舞曲」で華やかさ・盛上を狙うのであれば
    8人も板付きがいる訳ですから、メインの台詞以外のキャストはもう少し動きが欲しいかな。
    例えば小さい声でもガヤを入れるとか。小芝居を挟んでみても良いですね。
    アーチや大道具等が殆ど木材だと思うので、声が吸引されている印象も受けました。

    それからステンドガラスに映る影の演出、とても素敵で気に入りましたが
    讃美歌312番だったかな?…歌うならもっと魅せた方が良いと思います。
    最初から音源を使うのか。全員で影歌するか。
    独唱なら今回のようだと自信がないようにしか映らないので、朗々と歌って頂きたいです。

    脚本に関しては宝塚のような、女性ならではの詩的な台詞まわし。
    哲学的な要素や言葉に品位を持たせている様子が、愛を慈悲深く高貴なものに感じさせます。
    その一言一言に含みがあるように感じさせているように考えるけれど、
    意外と内容は入ってこなかったです。万人受けは難しく、役者たちも理解して演じきるのは
    ちょっとハードルがあるように感じました。まだまだ伸びしろがあると思います。

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    2023/07/01 02:12

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