ヴィクトリア 公演情報 シス・カンパニー「ヴィクトリア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    白を基調とした舞台にはベッドといす二つだけ。そこに(やはり白い衣装の)大竹しのぶが、ヴィクトリアという女性の生涯を一筆書きのように描き出す。かわいい女性が運命に翻弄される哀れ。冒頭は43歳からはじまる。43歳に近づこうと頑張ったのか、たしかにいつもにまして大竹が若々しく見える。パーティーでリヒャルト・シュトラウスとあいさつするところから、19世紀末の時代をうかがわせる。もはや結婚生活の破綻した夫との関係、そこに襲い掛かる不幸、…。ヴィクトリアの生涯は「欲望という名の電車」のブランチを思わせるところが多く、大竹の演技の厚みが光る。
    1時間10分

    ネタバレBOX

    最後に出てくる少女、そして大竹にまるで天上からのように響く老婆の声は、大竹自身の物だったのだろうか。少女期と老年とが二重写しになった。

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    2023/06/24 22:40

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