満足度★★★★★
女豹の群れ
新興強豪女子サッカー部でのあれやこれやを明快な台詞と身体でぶった切りちょっと乱雑にセックスを混ぜ、その上に絵の具チューブをぶちまけたような勢いある作品だった。
本来「稚拙」とか「鬱陶しい」と言われがちな"状況説明台詞"に必然性を持たせ、まるで琵琶法師が謡いながら語るように、それ自体ドラマティックな味付けで楽しめるようにしているところに、柿喰う客の醍醐味がある。今回は特にそれが顕著で、いつもよりあらすじは別にないけど、構造がすごくあざやか。
女の子しか出ない場合にたまにある、鼻につく女くささがまったくなくて爽快。かっこいい。私たち、簡単には性的な見せ物になんてならないわよ、というかんじ。笑