熱海五郎一座 幕末ドラゴン【6月1日~6日公演中止】 公演情報 松竹「熱海五郎一座 幕末ドラゴン【6月1日~6日公演中止】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/06/07 (水) 13:30

    座席1階

    初日を開けただけで、その後昨日まで「出演者体調不良のため」公演中止となった。松竹のリリースを見ると、誰がどんな体調不良なのかは「プライバシーに関わる」としてけんもほろろの発表だ。チケット代を返してくれるとは言っても、ここまでお客をばかにした対応はないだろう。安くないチケットを買ってもらったお客に対して説明責任がある。歌舞伎界の不祥事も、松竹のこんな隠蔽体質が関係しているのではないかと思われてしまうと言っておきたい。
     
    新橋演舞場で9回目という三宅裕司率いるおなじみ熱海五郎一座の公演は、そういうわけで今日が実質2日目。「制作の人にカーテンコールは1回にしてと言われてまして」と述べた三宅の言葉からも、恐らくコロナ感染なのだろう。客席の方は、マスク姿は高齢者が中心。前説で深沢邦之が「ほほ笑むのではなく声を出して思い切り笑って」と言ってはいたが、まだそんな気分にはならない人も多かったのではないか。
    ただ、舞台は面白かった。2023年の劇団で新選組をやっていて、これがなぜか本物の近江屋事件の現場にタイムスリップしてしまうという設定だ。お約束のボケとツッコミは少し切れ味が悪かった感じもするが、随所に時事ネタによる笑いもあってよかった。高齢者劇団だという自虐的ギャグも多く、一幕と二幕の間の30分の休憩は殺陣が始まったところで幕が下り、「高齢の出演者を休ませるため」というアナウンスは笑った(本当はあまり笑えない)
    意外だが熱海五郎一座では初めての時代劇とか。着物姿もあでやかな檀れいはともかく、ももクロの玉井詩織を持ってきたのは思い切ったゲストだと思った。三宅の説明では「歌って踊れる」が前提でということだったので、正直言えばしおりんの歌と踊りをもっと見たかった。しおりんに殺陣などはちょっと似合わないし、難しかったと思う。だが、若大将と言われるももクロらしさは十分に発揮している。この舞台を見て、15周年記念ツアーに行きたいと思った(ほかに、そんなもののふは新橋演舞場きてないかも)

    冒頭のギャグは春風亭昇太がせりふをかむというところだが、これが本当にかんでいるのか、台本通りなのかが微妙なところで、自分としては昇太のギャグが一番面白かった。開幕30分前までラジオ番組に出ていたという人気者。千秋楽までフルパワーで頑張ってほしい。

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    2023/06/07 19:01

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