寸劇役者に花道を 公演情報 LIVES(ライヴズ)「寸劇役者に花道を」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    哀愁の中に笑いが紛れ込む
    なんだかいつも哀愁を感じてしまうLIVES。
    今回は、すべてがタイトルにある「花道を」ということで、有終の美を飾るような話が5本。

    ただし、単に終わりではなく、次に何かが来る予感も最後に必ずやって来る。

    ネタバレBOX

    器用じゃない普通の「人」の生活のターニングポイントが、にじみ出る哀愁とおかしさに彩られてじんわり現れてくるところがいい。

    「おじさん」たちを演じさせたら、このLIVESの右に出る劇団はないだろう。
    しかも、もれなく哀愁付きで。

    特におじさんメタルバンドの話がツボだった。
    いわゆるジャバメタ最盛期にいたバンドやそのメンバーは現役で残っている人が多いので、そんな人たちにダブって見えてきたり。
    今もロン毛だったり、短くしていたり、薄くなっていたり、シャープな体だったり、お腹が出ていたり、別人のような2倍増になっていたり。
    でも続けている。そんな姿がダブるのだ。

    スナックの最後の営業は、おじさんたちの話よりも、バイタリティを感じた。女は強しというところか。

    ボクシングの話は、名作『Dear My Hero』のあらすじ版のようだった。あまり成績を残せなかったボクサー最後の試合に気を遣うジムの人々、かつての同期の男、ボクサーの彼女(だった人)、そして、ガウンのエピソードまで。なぜここまで同じ話をここに入れたのかは不明だが、笑ってしまった。これが原型ということなのだろうか。

    ラストの話は、ちょっとあざとい感じがしたが(女の子が看護師になるところまでのすべてが)、まあOKだろう。・・・って何様のつもりか(笑)。笑いがきちんと織り込んであるし。

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    2010/05/28 09:26

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