実演鑑賞
満足度★★★
勿論、全く分からない。
主演の松本旭平氏は『ほおずきの家』で知ったが、かなり彼のファンが詰め掛けたようだ。
寺山修司は母親、寺山ハツとの母子関係をライフワークのように描き続けた。共依存と支配、“母地獄”とさえ称された歪な関係性。母殺し、駆け落ち、家出・・・、実際は47歳で死ぬ迄同居した。母親=自分自身、憎んで憎んでぶっ殺してやろうとしてもどうしても果たせない。自分との関係性。
話は自分の少年時代を美化して舞台化、その上演の途中で本人(浅野伸幸氏)がストップを掛ける。
「こんなのは本当じゃない。皆嘘だ。」
本当の少年時代を語る為に過去に遡行し、少年時代の自分(松本旭平氏)と向き合う。母殺しを果たして未来を変えることが出来るのか?
犬神サーカス団。空気女の元ネタは何なのか?寺山修司のオリジナルなのか?