新・八犬伝 公演情報 劇団Spookies「新・八犬伝」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    キャスト、総勢35人!
    もう、何がなんだか。これだけのキャストで芝居をするならストーリーは誰にでも解るように単純にしなければいけないような気がするのだが・・。
    しかも一部のキャストがここぞというクライマックスでカミまくり、かちゅぜつは悪いは、チャンバラはイマイチだは、だはだはなのだった。衣装と照明は絶妙!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「八犬士」と呼ばれ、邪悪を封じ世に平和をもたらした、「伝説の八犬士」とその末裔、里美家の末裔が入り乱れての物語。

    平和な時代になって、人ならざるモノ「鬼」が現れた。この「鬼」は里美家の業が、怨念が「鬼」を呼びこの世に現れたものだった。そんな折、鬼退治の任務を任されたのは八犬士の子孫達。が、彼らは何の力もなくただの若造達であった。鬼に太刀打ちできるのは仁義八行の玉をもった伝説の八犬士だけ。という設定から、伝説の八犬士は登場するも・・・、かつての勇敢な面影はなく、皆、死にそうな爺、婆になっていた。

    たぶん、この爺婆を登場させることで、笑いを起こすつもりだったのだろうけれど、痛いかな・・・、笑いの次元が低すぎる。他の部分でも笑わせよう、笑わせようとの努力は伝わるのだけれど、いかんせん面白くない。

    子供時代のあずさとまさゆきを登場させ、後に夫婦になった二人とリンクさせながら物語を貢いでいく風景は素晴らしいと思う。時代を遡る蜜月な空間が美しいとさえ思ったのだが、しかし、あずさが邪悪な怨念によってたまずさに蘇る瞬間は一番のクライマックスだから、もうちょっと音楽なり、稲妻のような照明でパンチを放ってもよかったような気がした。

    中盤のセリフに無駄な部分が多くて本にまとまりがないようにも感じた。もうちょっと内容をスリムにしたほうが濃密で締まった気がするのだが・・。一部のキャストにはもうちょっと練習して。といいたい。終盤のシーン、幼い二人と夫婦の二人の上に舞い落ちる桜の花びらは、幻想的でもあり、淋しくもあった。一枚の絵画のように美しい描写。
    さつきだけが正雪の罪も背負って生きていくのだが、こういった場合、死んでいく者より、生きる者のほうがその試練は何倍も辛い。そういう哀しい終わり方。

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    2010/05/20 17:11

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  • きゃる>
    >面白く読ませていただきました。かちゅぜつ、のとこ(笑)。キャストが多いと、練習もまとめるのも大変そうですね。

    恐れ入ります。ああ、そうでした、まとめるのに苦労されるのかも・・。

    >老骨に鞭打って立ち上がるかつての三銃士みたいに・・・。

    ええ、もうこうなってくるとパロディですね。脚本家はこの展開でどっか~~ん!!と観客の笑いを期待していたのでしょうけれど・・、会場はし~~ん。。静まり返った夜の海のようでした。

    2010/05/21 10:38

    みささま

    面白く読ませていただきました。かちゅぜつ、のとこ(笑)。キャストが多いと、練習もまとめるのも大変そうですね。

    >鬼に太刀打ちできるのは仁義八行の玉をもった伝説の八犬士だけ。という設定から、伝説の八犬士は登場するも・・・、かつての勇敢な面影はなく、皆、死にそうな爺、婆になっていた。

    「三銃士」をモチーフにした芝居などで、こういう設定が使われたりしますね。老骨に鞭打って立ち上がるかつての三銃士みたいに・・・。

    2010/05/20 19:06

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