シブヤデマタアイマショウ 公演情報 Bunkamura「シブヤデマタアイマショウ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    シブヤデアイマショウ(2021)が好評であったので今回は(勤務的にどの時間も厳しいが一か八かで)予約。観られた。

    ネタバレBOX

    「ショー」に対する「お茶を濁した出し物」等という無知ゆえの先入観は気持ちよく覆される。松尾スズキは何から着想したのだろう。会場に近づくと暗がりの中で東急本体も暗く、何と工事中。シアターコクーンも本公演を最後に休館、とは、舞台の冒頭松尾氏が披露する歌の歌詞で知る。「最後」に相応しい出し物(物語性にも貢献)。
    近藤公園、猫背椿を司会に歌、小芝居、踊りとショーは続くが、秋山奈津子、多部未華子を主役とした物語との相互入れ込状態。笑いのセンスは自分的に「炸裂」で血が湧いたが既視感を覚えるこのテイストは松尾作ミュージカル「キレイ」以来。前半この「キレイ」の劇中ナンバー「本当の私はここにはいない」を本役の秋山と村杉蝉之介が舞踊アンサンブル付きで歌うと一気にボルテージが上がる(松尾氏のセンスは人間に対するアイロニー、身も蓋もない存在だがそれを愛でる、という地点へ誘う)。個人的にもコクーンで上演された本作初演、再演(以上映像で)、再々演、四演(以上劇場で)を振り返って胸にこみ上げて来る物がある。第二部の冒頭はゲスト(ミュージカル俳優)による歌の披露(三曲)。本域で名曲が歌われ、ドラマ性における音楽の底力に普通に圧倒される。自分的にはこの「ショウ」と、ミュージカル「キレイ」の意外な近似性が目から鱗の発見であった。

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    2023/04/02 08:59

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