満足度★★★★
ハッカ味
初見のシンクロ少女と、旗揚げ&第2回と観てきている演劇ユニット てがみ座のカップリング。
まずはシンクロ少女の「極私的エロス」。
主宰(&作・演出)である名嘉友美のかつての夫との出会いから離婚までを描いた私小説ならぬ私戯曲で、結婚を祝す友人たちとの会話と反対する友人との会話という相反するものを同時進行で見せながら、時々双方の台詞がシンクロさせる手法が面白く、言い争いでは一言発する度に台本(ってか原稿用紙ってか)を1枚ずつ乱暴に捨ててゆくのも愉快。
てがみ座の「カシオペア」は09年6月の旗揚げ公演での芝居版を観ており、そちらがフル・オーケストラ伴奏だったのに対してこちらはアコースティック・ギター1本の弾き語り、な風情。
その分、会話が前面に押し出されており、前述の喩えの如くそれぞれ面白さがある感じ。