満足度★★★★
囲み舞台,若手女優の体当たりバトル演技が、痛快!
日替わりで若手女優2人が演じる体当たりバトル劇。
この日は最終日、Eチーム:肘井美佳と小川麻琴という
全チーム中でも比較的舞台経験の多い二人の回でした。
同じ芸能プロダクション、事務所の先輩と後輩が
一緒に住む2LDKマンション。
オーディションの結果発表の連絡を翌日に控えた夜、
二人はふとしたことからケンカが始まり、しだいに
殺しあいのバトルまでにエスカレートしていく。
数年前に(誰も知らない)映画でデビュー以来、
ぱっとせずギャグも古い先輩に、肘井美佳さん。
特撮系は「仮面ライダー剣」(2004年)オーキッドアンデッド役、
「牙狼<GARO>」で有名。
舞台は「スイッチを押すとき」私は再演で拝見しました。
繊細でおとなしいイメージを勝手に持っていましたが、
今回は堂々とした様子が良かった。
一方、潔癖症でまじめなタイプの新人を演じたのが
小川麻琴さん。モーニング娘。OGとして有名。
2009年6月、★☆北区つかこうへい劇団の舞台
『こもれびの中で2009』主役・初座長以来、
空間ゼリー『暗ポップ』など舞台出演が多くなってます。
二人とも、さすがに安定した演技。
中央のリビングである囲み舞台で展開する二人の
バトル・殺陣は、潔くて爽快。
この舞台は、そこに尽きると思います。
舞台周囲に低い金網が張られ、客席最前列には
「水はね防止」のビニールシートも配布。
それほどまでの心配は無いのですが、
劇中では物を投げたり、ジュースをかけあったり
するシーンもあり迫力あっていい。
このバトルは、もっと本気で力が入ってもいいよう
にも感じましたが、汚かったり下品に見えたりしない
ように配慮された表現だったのでしょう。
開演前、入り口横でマスク姿で立つ堤幸彦さんを
お見かけしました。