実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/03/24 (金) 13:00
座席1階
桜の花がきれいな池上本門寺。会館の集会室での舞台だが、客席数は思いのほか多い。舞台は難解といえばそうだが、オムニバス形式で進められテンポもいいので役者たちの動きを飽きずに眺められる作品だ。
パンフレットによると、絵画のコラージュのように総体として一つの印象を描く手法を「構成演劇」というのだそうだ。テーマは悪夢。確かに、恋人を兄弟に殺されてしまう女性など、悪夢と言える展開が目立つ。
しかし、山の手事情社の舞台で最も刮目すべきは役者の動き、動作だ。腕や指までそろった激しさもあるのに流れるような動作。シンプルだが光と影を使った演出も効果的。終演後の大きな拍手はやはり、鍛え抜かれた俳優たちへの称賛である。