少女仮面 公演情報 糸あやつり人形「一糸座」「少女仮面」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    メリー・ホプキンの「悲しき天使」。
    荒野を彷徨う亡霊の乞食、彼等が乞うのは“肉体”だった。
    永遠の宝塚スター、春日野八千代の経営する喫茶店『肉体』をヅカガールに憧れる少女・緑丘貝と老婆は訪ねる。そこは防空壕を改造した地下の城。

    店にはボーイ主任の丸山厚人(あつんど)氏と奴隷のような二人のボーイ。
    腹話術師役、中川晴樹氏と腹話術人形役、夕沈(ゆうちん)さんの絡みが最高。中川晴樹氏は“クレイジー・モンキー”葛西純みたいで印象的。
    水飲み男役、田村泰二郎(たいじろう)氏74歳!由利徹や小松政夫みたい。昭和のコメディアンの持つ静かな狂気。
    甘粕大尉役、大久保鷹氏79歳!格好良いな。ちなみに皆大好きな甘粕正彦は54歳で自害している。

    ネタバレBOX

    『少女仮面』の舞台を観るのは三度目だが、やはり面白いとは思わなかった。いつの日かメチャクチャ嵌まる日が来るのかも知れない。ストーンズもツェッペリンも何かの拍子にぐっと来たもの。赤坂レッドシアターの座席は横幅が狭過ぎる。ギュウギュウ詰め。
    人形がもう少し大きい方が良かった。糸あやつり人形でこれを演る意味が余り見えない。人間には不可能な表現を期待。唐十郎の戯曲は一字一句弄ってはならないそう。
    天野天街氏は時空間のねじれにこだわりを見せる。狂ったようなリピート・ギャグ。事前撮影した映像の被せは説得力を持つ。ウェイターが何度もコーヒーを客にぶち撒けるのだが、中身はただの水。その辺のこだわりはないようだ。

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    2023/03/18 07:46

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