ひとり語り芝居『土神ときつね』他 公演情報 お茶祭り企画「ひとり語り芝居『土神ときつね』他」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    第一部は詩の朗読と宮沢賢治マニア、川島むーさんによる講演。本多千紘さんがピアノと効果音を担当。

    ①冬と銀河ステーション
    ②岩手軽便鉄道の一月
    ③シグナルとシグナレス
    ④青森挽歌

    第二部はひとり語り芝居。
    ⑤土神ときつね

    宮沢賢治に興味がある人は観に行って損はない。会場のあさくさ劇亭も以前より気になっていたが味がある。幕間で換気の為、扉を開け放つと、そこは路地で犬の散歩の人達が往来。

    ②の樹々が凍ってキラキラと反射して光っている様子を「鏡を吊し」と表現。美しい。
    ③は信号機の恋物語。何でも擬人化してしまう。
    ④は死んだトシを捜して列車に飛び乗り、何処までも彷徨う宮沢賢治の魂。

    まだまだ面白い宮沢賢治の世界。入場料も安いので是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    宮沢賢治とゴッホとサン=テグジュペリを死後の世界を宇宙に見立てた者として語る。ゴッホの『星月夜(糸杉と村)』をそう解釈すると確かに面白い。

    ④を聴いていて、宮沢賢治の文章は観念的でどうも絵が浮かび辛い。音楽や視覚効果が入るとしっくりくる。

    ⑤は宮沢賢治らしいジブリ調の仏教説話を想像していたが、嫉妬に我を忘れた醜男の話。気が滅入った。

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    2023/03/11 06:31

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