PerformenⅤ~Purgatorio~ 公演情報 電動夏子安置システム「PerformenⅤ~Purgatorio~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    高IQ演劇
    当劇団初見。
    またまた、新しい可能性に出会うことができた。

    「知恵」を手に入れたことで、神から「命の終わり」を与えられた人間の自分探しの旅を縦軸に、横軸にそのことを論理的に説明するために組み込まれたロジックコントの組み合わせ。

    極めて論理的であるがゆえに、その構造の妙味を理解する者とそうでない者でぜんぜん評価が分かれる作品であろう。

    もちろん個人的にはたいへん楽しめる舞台であった。

    ネタバレBOX

    「人間は(神)の操り人形である」か否かという哲学的寓話を主題として、そのことを説明するがために、いくつものコントが展開される。

    哲学的寓話に焦点を当てて理解しようとするか、アンジャッシュ、ラーメンズかのようなコントに焦点を当てるかと楽しみ方も全く異なったものとなろう。

    私は哲学的寓話に焦点を当てて観劇した。
    その結果、論理的コントが、単体ではそれぞれすばらしかったものの、寓話の証明として使う観点からは少々饒舌に感じられた。

    どちらに焦点を当てるかは観客が選ぶべきとの作演の考え方かもしれないが、もう少しどちらかに焦点を当てて構成すればより完成度の高い作人となるのではないだろうか。
    もちろん、私は寓話を主軸にしてほしいと願う。

    演者では、客演の小玉久仁子が良くも悪くも「ホチキスの小玉」のままであり、安心してみていることができた。
    石井千里もまた、いつもの中性的な雰囲気が素敵だった。

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    2010/04/25 00:45

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