実演鑑賞
満足度★★★★★
#江花実里 #江花明里
#荒波タテオ #大浦孝明
#小島あやめ #田中勝彦(敬称略)
架空畳の #小野寺邦彦 さんが作・演出。
ニッポニア・ニッポンの時知らずの朱鷺がノックしてターンする。腐りかけが美味しい発酵DIEオード。観音開きの図書館で鉄郎とメーテルが一つの機械の体を手に入れる。
まるで酩酊して大混乱した人の発言みたいだけれど、そんなことになるくらいの絶叫アトラクションに乗った気分。文語定型詩をブルージーなJAZZのリズムに乗せた大量の情報のマシンガントークを浴びた気分と言い換えてもイイ。
豊富な知識と資料に基づく、言葉遊びとも掛詞とも言えるような脚本と、あの疾走感の強い発語が小野寺氏の演出の真骨頂だと感じている。一瞬でも気を抜けば言葉が目の前を駆け抜けドップラー効果を起こしそうで、聴き逃さないように、物語から振り落とされないように言葉を必死にキャッチしようとして味わうこの疲労感は嫌いじゃない。90分とは思えない濃密な時間にホロ酔いで帰路に就く。
江花姉妹の色味の違いがクッキリと浮かび上がる。そのどちらも艶やかでキュートでチャーミング。
主宰の江花実里さんによる前説と終演の挨拶から、公演に対する演劇に対する情熱が溢れ、誠実なお人柄が滲む。
この企画が続くことを強く強く願わずにはいられない。