かいぶつのこども 公演情報 散歩道楽「かいぶつのこども」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「南河内万歳一座」の河野目当て
    で観劇した舞台だったけれど、客席を埋めたのは殆どが中年の男ばかり!(・・!)ハロプロの北原目当てなのか、宮本目当てなのか解らないけれど、もっと解らないのはロリコン根性だ。宮元目当てだったなら、自分の孫みたいな年齢の男性は会社で・・・、

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    大学卒業したばかりのOLに自分より有能な企画を出されて能力の差を噛みしめてるんだろうか?家に帰れば帰ったで自分のポジションが見当たらなくて置き去りにされてるんだろうか?結果、大人の女性には到底敵わない、自尊心が満たされないと考え少女から大人になるギリギリのバランスを持った彼女らに自分のよりどころを見出して夢を見るのだろうか?ワタクシには彼らの感情自体が解らないので、いつか機会があったなら聞いてみたいと思っているのだ。

    そして今回の宮元のアフタートークは流石だった。きちんと大人が期待している仮面をかぶって「舞台では初日だけはあがりますが、2日目からは何も考えないようにしてるのであがりません。」とのたまう。単に優等生を演じる訳じゃあない。本人は自分が有能な女優だと観客に知らしめている。小さい頃はいたずらっこの仮面をかぶり、少し経つと反抗期の仮面をかぶり、思春期の仮面、将来に悩む女性の仮面と変化していくのかもしれない。北原は観客を意識しすぎる。舞台で目がいちいち観客を見ちゃってるから芝居に集中できないようだった。
    TVとはつくづく恐いな、と思う。タレントに魔法をかけちゃう。蜃気楼をみせちゃう。夢はすぐ目の前にあるようにみせちゃう。そうやって鞭を入れるのを焦り過ぎた競馬のように、デビュー直後はヒットを連発していた彼女たちの人気は急に失速するのがお決まりだ。

    「かいぶつのこども」は才能のある親に生まれた子供が自分には特別な才能がない普通の人間だったことから様々なプレッシャーに悩むエピローグだが、「かいぶつと呼ばれる親のこども」と「かいぶつと呼ばれるこども」の両方の意味合いがあったように感じる。

    だから、本物のかいぶつは大人になって解る。そうして「本物のかいぶつ」を仕組んでしまうのは大人たちなのだ。
    個人的には珠乃が面白いと感じた。ベラの到来かと思った!笑)
    相変わらず河野洋一郎のシャイさが素敵!
    楽しくてコミカルでちょっぴり切ない物語。


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    2010/04/12 14:47

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