いつか失くした心のカケラ 公演情報 ぱるエンタープライズ「いつか失くした心のカケラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「赤ちゃんポスト」という言葉を聞いて久しいが、
    観客に配られたパンフにそんな内容のコメントが載っていた。その説明で、この劇に対する想いが伝わってなんとも感慨深い。
    伝える事・・・それはパンフから既に始まっていたのだ。物語は水嶋が育った施設「あゆみ園」での事が大半。ワタクシはこういった物語に弱い。だからか・・、泣けた。特にワタクシが観た回は泣いてる方が多かった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    自暴自棄になっていた水嶋はもみ合いの末に中年男・大凪清一を割れたビール瓶で刺してしまう。驚いて逃げる水嶋、彼を追う刑事。そんな時にかつては水嶋と同じ施設で育った恋人・大凪悠貴の亡霊が現れる。そう、奥様は魔女だったのです!ってな感じのなんだか天使のような亡霊だ。彼女は交通事故で7年前に亡くなって、もうこの世のものではない。

    しかし、この天使のような亡霊が水嶋を助け人生の大切さを気づかせるきっかけとなる。孤独の淵で彷徨いながら、社会での軋轢に挫けそうになりながらも、施設での仲間の存在や絆の大切さを再確認するストーリーだった。
    かつての「あゆみ園」で水嶋は「どんなに遠く離れても、どんな事があろうとも俺たちの絆は変わらない。」と仲間と誓い合った光景を思い出す。またかつての中間達も水嶋の現在の状況を知りながらも、水嶋を助けようとする。ずっと話し続けていること、義務のように頻繁に会うのばかりが友達でないこと、それに気づく水嶋が感慨深かった。「あゆみ園」で築き上げた絆をずっと持ち続けていた仲間たち。

    もう、この場面で泣けて、泣けて、この季節だから鼻水も出ちゃったりして、花粉なんだか感動なんだか、既に解らない涙の嵐!「どうぢでぐれんのよ!」なんつってぐちょぐちょ状態で、帰りの路上でポケットティッシュを貰いました。この季節、すんごく有難い!笑

    追われる身となった水嶋を助けたのはもう一人の中年男・大凪清一だった。彼は水嶋に刺された傷を誤って自分で怪我をしたと主張する。そしてこの男こそが悠貴の父親だったのだ。施設での人間関係や親子の関係性を含ませながら心に響く内容だった。

    大凪清一役の宮澤正の演技は流石!更に米田基、川添七美が実にいい。魅せる!一方で演技が硬いキャストも目立ったが、まあ、これだけ泣かせてもらったら、小さいことは相殺できるのだ。  

    2

    2010/04/03 17:08

    0

    0

  • たくお>素晴らしかったですよ。元々こういった物語には涙線が弱くなるのですが、今回はツボでした。前列で観ましたのでキャストらの表情が窺えたのも良かった。更にキャストが泣いてるシーンでは、こちらもジワジワして感涙。終演後の舞台挨拶でも、「このこったら、よくやったわ!」なんつって感涙!要は一生懸命さが伝わってきたのでした。すんごく良かった。
    次回も期待していますね。

    2010/04/06 00:35

    ご来場ありがとうございます。ご満足頂けたようで嬉しく思います。また、様々なご意見頂きありがとうございます。今後、さらに精進して、今回の星4つが5つにして頂けるよう頑張りますので今後とも宜しくお願い致します。

    2010/04/05 23:17

このページのQRコードです。

拡大