二月大歌舞伎 公演情報 松竹「二月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    午前の部「三人吉三巴白波」を鑑賞。お嬢・七之助、お坊・愛之助、和尚・松緑という人気役者の配役で、客席はほぼ満席。沼津から「法人会女性部」が貸切バスを仕立ててきていた。「月も朧に白魚の…」をはじめ七五調のセリフの調子のよさと、最後大詰めの雪の中の大立ち回りの迫力が見どころだろう。

    歌舞伎はホンではなく、役者中心、役者の芸をたのしむものという。でも芸のどこがよくてどこが悪いのか、よくわからない。テレビでもなじみの人気役者だから見ていられる。二幕の巣鴨吉祥院本堂の場で、屋根裏からお嬢が顔を見せるところで、一番受けていた。

    二幕の、血縁の因果がいろいろ明らかになるくだりは、飽きて寝てしまった。そもそも聞き取りにくい昔のセリフだし、調子に酔わず、意味をとろうとすると疲れる。入り組んだ縁の糸が複雑をきわめる黙阿弥のホンの一番苦しいところだ。

    ネタバレBOX

    コクーン歌舞伎で見たときは、最後に三人が雪の中で死んでいく様をじっくりやったが、今回は金と名刀を通りがかった知人に託した後、捕り方に囲まれ、三人が見栄を切ってそのまま幕だった。これが歌舞伎本来の演出なのだろう。立ち回りは知人が通りかかる前にお嬢とお坊が、回り舞台の左右で存分に見せてくれた。

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    2023/02/07 15:16

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  • アドバイスありがとうございます。さっそく歌舞伎劇評を見てみます。

    2023/02/14 00:04

    歌舞伎は見物を重ねるとどんどん面白くなります。お供には、是非、渡辺保氏のネットでただで見られる「歌舞伎劇評」を。毎月全演目の詳細な見所を教えてくれます。おまけに彼は近代派だから、今の現代演劇へのつながりも過不足なく教えてくれます。

    2023/02/08 11:39

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