花音-canon- 公演情報 進戯団 夢命クラシックス「花音-canon-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    反戦をテーマにした秀作
    部分部分は類型的だったり既視感があったりするが、それらを組み合わせることにより新しいモノを創り上げるという感じで、心の片隅にでもやさしさ(小さな命=花を愛でる心)がありさえすれば闘いもいつか終わらせることができるというテーマがイイ。

    さらに、それぞれキチンと人物が描かれているキャラ設定が巧いし、高度なアクションやヴァイオリンの生演奏などをここ一番のところのみに使って安売りしないし、ギャグも節度があってしつこくないし、時として文語調の台詞を使って格調高く感じさせるのもイイ。

    ネタバレBOX

    必ずしもハッピーエンドとは言えない結末によってテーマがより印象付けられるのもまた巧いが、亜蟻の死を知ったジンが後を追うことには異議アリ。
    むしろどんなに辛く悲しく苦しくても自ら命を絶ったりせずに生き抜いてこの歴史を伝え広める責任・義務がジンにはあるのではないか。

    その一方、他の登場人物の死は、ストーリー上のみならずテーマを強調するためにもそれぞれ意味があり、特に国王・キースの死に際なぞ、こんなイイ部分も持った人物が戦争のために変わってしまう、戦争さえなければひたすらイイ父親だったのに、と思わせて○

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    2007/06/27 21:02

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