実演鑑賞
満足度★★★★★
観終わって、いい演劇だったなぁよりも先に『よかったなぁ』って思った。
起きる事柄、仕草、ビジュアルは激しい部分もありながら、実は起伏は控えめのお話で、でもその控えめの起伏の描かれ方が何ともいとおしい。そうだよね。うん。それでいいんだよ。そして、大切な人達が今いるじゃないか、しっかりとって。優しいお話。平易な表現に過ぎないけど、本当に。家族。仲間。いちばんの仲間。味方。
帰り道、ふらーりふらり
じーんわりしながら歩きました
あったかい余韻
昨年からえのもとぐりむさんの手掛けるお芝居を観るようになって、多分以降は全部観ているかなと思うのですが、今回の舞台セット、小道具がかなり新鮮に見えて。とても落ち着いた家屋の一室に、どこにでもあるような小物だとか諸々がある暖かみのある場所で、こんな感じにもなるのかと同時に、逆にここの為に作品があったのかと思うほどとても素晴らしい空間だったと思います。楽しく、笑えるし、悲しいし、哀しさもあるけれど、あたたかいとても良い演劇でした。配役、演技も素晴らしくいい風景、家族の模様を見させてもらいました。