ウィキッド 公演情報 劇団四季「ウィキッド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    期待通り!予想通り!な出来栄え
    数年前のゴールデンウィークに、NYブロードウェィで
    「ウィキッド」見たんですよ。(普通に劇場窓口で当日チケットを
    買えました。前から16列目の右サイドでしたが、悪い席ではありませんでした。)
    聞き取りづらい英語のフレーズが多かったのか
    はっきり話しを理解できず、消化不良の印象のせいか
    それほど騒ぐほど、ライオンキングやキャッツほどの
    インパクトのある作品とは思いませんでした。

    今回、劇団四季で上演をすると発表され
    「劇団四季でエルファバやるなら、(自称、神の声を持つ)濱田めぐみが演るんだろうな」と思っていたら、その通りのキャスティングが
    発表され、「濱田めぐみが、朗々と歌い上げるんだろうなぁ」と
    思っていたら、アイーダ同様、誇らしげに歌い上げておりました。

    劇団四季は、開幕当初って、四季の中ではメンツを揃えた
    キャスティングであったり、生オケが入っていても
    日がたつにつれて、キャストのランクは下がるし、
    オケの人数もリストラ(オペラ座の怪人なんて、酷かった)されて
    いく傾向があるので、観劇は早い時期に限る!
    ってなわけで開幕早々に劇場に行きました。

    全く期待通り、予想通りの出来栄えでした。
    それぞれの役者が、それぞれなりに、それぞれの出来栄えで
    四季カラー全開で、非常に安心感のある、
    そして安定感のある完成度でした。
    逆を言えば、無味無臭、刺激や衝撃のない没個性的な作品に
    仕上がっておりました。
    誰が演じても代わり映えしないようにするには
    大切な演出方法なんでしょうか、
    毎度四季作品を観終わった後に残るモノ足らなさは
    この作品でも、御多聞にもれずってとこです。

    スケールの大きい楽曲が多いので
    (緑フェイスは、シュレックとキャラがダブってしまう)
    悪い魔女エルファバが、高らかに歌い上げる姿は
    ザ・ミュージカルな醍醐味があるでしょう。
    また舞台演出も非常に規模が大きいので
    お徳感もあると思います。

    この作品を見る方は事前に「オズの魔法使い」を
    熟読されてから観劇されることをオススメします。

    ネタバレBOX

    ブロードウェィの上演スタイルの印象が強いので
    それに比べて、非常に海劇場は間口が狭く、安っぽい。
    帝劇の格調高い雰囲気の中、あの高い天井と広い奥行きの舞台で
    是非、見たかった。
    四季で上演される作品って、なんでこんなに安っぽいんだろう。
    チケット代もっと高くてもいいから
    エメラルドが光るような格調高い作品で見たかった。

    キャストも、これ、学生の話なのに
    出てくるメインキャストが、おっさん、おばさん。
    実力が必要とは思いますが、だからといって
    座長芝居を見に行っている訳ではないので
    役柄とあまりにもかけ離れたキャストはしんどい。

    グリンダの沼尾みゆきなんて額にシワをいっぱい寄せながら
    まるでコスプレしている安っぽいキャバ嬢みたいで
    非常に見ていてツラい。
    アンサンブルの若い男の子の中にいる脇坂真人も
    40過ぎているんじゃないかと思うくらいのオっさんで、見苦しい。
    王子フィエロも、オッサンシンバ上がりの李、
    他に沢山いるでしょう、役者が!と声高に言いたくなった。

    「私の声は天からの授かり物」と酔いしれる
    濱田めぐみを目立たせるための演出といえば
    それまでですが
    アイーダとまるっきし同じ芝居で歌い方です。
    でも東京ではアイーダやってないから新鮮かもしれません。

    いづれの不満は、四季作品を見れば、いつも思うことなんで
    今更どうってこともないんだけど
    世の中に限り有るミュージカル作品、ミュージカル俳優は
    縦割りはやめて、自在に往き来してほしいと
    常に思っております。

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    2007/06/26 11:42

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