実演鑑賞
満足度★★★★★
心情や状況を抽象的に表現する身体パフォーマンスがシームレスに交わることで緩急もついていて、なおかつ関係性やその変化・時間経過が、丁寧かつ余白を残しながら紡がれてて、長時間なことを忘れていた。
交わり、ぶつかり、一息つける狭間となっている庭、を無い窓から眺めるようにして、逃げてしまいがちな生きることや死のこわさについて考えた。
やさしい時間だった。
「現在」から始まるものの、メイン時間軸が現在ではないことで、同じフィールドに居るはずなのにそれに使命的に向き合ってくれている「人」が、非常事態に限らず、常にいるんだ、と思えた。
従事し続けることも、自分はそれになれないと向き合ってから選択することも、私にはどちらも尊いと思う。
たくさんの役者さんだったがそれぞれが芝居がうまく、個性もしっかり出してきていて、すごく説得力のある群像だった。