サド侯爵夫人(第二幕) 公演情報 SCOT「サド侯爵夫人(第二幕)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    久しぶりのSCOTである。この舞台はかつて、静岡の丘の上の奇妙な形の劇場で見た記憶がある。大分変わっているようだが、雰囲気以外の細かいことは忘れている。かつて見たときは三島のテキストから、この部分を選んで、舞台に乗せたいとは見るものにはそれぞれだろうが解釈できた。通俗的に見ても女同士の駆け引きと情念は結構面白かったように覚えている。それから十五年。今回の舞台はいにしえの塑像が演じているような古怪な雰囲気で、能狂言を見ているような。昭和の流行歌に乗って演じられる俳優の演技も様式的な台詞もおなじみのSCOT風だが、かつて持っていた強い生命力が感じられない。
    配られた席ビラには、鈴木忠志の演出の弁も載っているがそれは十五年も前のもの。古典再演のつもりだったとは思えないからアフタートークで埋めるつもりだったのだろうか。これは聞かないで帰った。
    SCOTらしいと思ったのは、いつも不愉快で観劇の気分を大いにそぐ開演前のコロナに関する、ご注意(何のことはない劇場警察である)を一切やらず、これはさすがの判断だと思った

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    2022/12/22 16:00

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