実演鑑賞
満足度★★★★
キャストは以下の回を観劇。100分休憩なし。
カリオストロ伯爵夫人=関戸博一、アルセーヌ・ルパン(当時20歳)=松本慎也、クラリス(ルパンの恋人)=神澤直也、ムッシュM(地獄の門番?)=石飛幸治
お話は詐欺師カリオストロ伯爵夫人が老いて亡くなり地獄へ向かう途上で番人のムッシュMに問われて過去を振り返るというもの。もちろん原作はルパンが中心の活劇でムッシュMなんて出て来る余地はないが、この舞台では夫人側に立ってファンタジー的雰囲気の下で描写している。彼らの戦いはほとんど語られるだけなので朗読劇と言っても良いくらいだが、台本が良いのでルパンの活躍が明瞭に理解される。音楽劇ということで基本的にストレートプレイでときおり歌が入る。曲はグループサウンズのころヒット曲を連発した村井邦彦さんによるこの舞台用のオリジナル。すんなりと耳に入ってくる佳曲が揃っている。石飛さんの歌は朗々と響き、さすがと感じさせる。
客席は女性ばかり、若い人も年配の人もいろいろで、約90人中男性は5人もいない。登場人物は男性2人女性2人だが俳優は皆男性の逆宝塚状態である(ついでにピアノ奏者も男性)。それにしても女性は宝塚も逆宝塚も楽しめるとは何て貪欲なんだとうらやましい。
なお「ルパン三世 カリオストロの城」とは微妙にかする点もあるが基本的に無関係である。