実演鑑賞
満足度★★★★
ボードゲームカフェの常連7人が、もう一人の常連「会長」の頼みで、「人生を込めた」ゲームを作る。教師だったが、世知辛い若者に幻滅して株屋に転身し、金がすべてと語るスーツ(中野順一朗)。水商売を渡り歩いてきたマダム(岩橋道子)。テレビ局のバリキャラからライター兼弁当屋に脱サラ?した、アイデア豊富なお局(椎名慧都)。そして平凡な主婦で、嫁姑関係に人生をすり減らしたと嘆くエコバ(大草理乙子)等々。一番平凡で、選択らしいものもしてこなかった課長(熊川隆一)が語り手をつとめる。
スーツの現実主義や、金だけが人生じゃないと「夢を信じる力」と「可能性」を訴える人々のやり取りがおもしろい。各人の人生経験のエピソードをもう少し肉付けできれば、さらによかった。ラストは、ほろ苦い真実も。
1時間半とコンパクト。じゃんけんチーム観劇。感染対策も含めて2チーム体制で公演しているそうだ。大変な苦労と思うが、頑張ってほしい