実演鑑賞
満足度★★★
11月20日午後、下北沢のステージカフェ下北沢亭で上演されたOAOの朗読ライブ『ドアー』を観てきた。これは、この作品の脚本が知人の加藤英雄が手がけたものであることと、このONOという団体がお気に入りだからである。
この作品は、加藤英雄の脚本の中で一番難解なものではないかと思う。
あらすじは、演劇情報サイト「コリッチ」掲載のものを参照して頂きたい。
いやぁ、この作品はこれまでも舞台形式で観てテーマが難解だなぁ、演出がむずかしそうだなぁと思っていたもの。それを朗読ライブという形で果敢に挑戦したONOにまず拍手を送りたい。
この作品の要となるのは、ドアーの門番である。誰も入れてはいけない。しかも自分もドアーの向こうがどうなっているのか分からない。そんな難解な役を担当したのが川崎卓也。彼がとても良い味を出していたのがこの舞台の成功の鍵かも知れない。そのほかでは、小松崎めぐみの歌唱、松木里江や上野梨佳子、それに山崎はん菜の演技が光っていた。登場人物を若干整理して、もう少し少人数で演じると、また違った味わいが出る作品のように思う。
次回のOAOの朗読ライブも期待したい。