実演鑑賞
満足度★★★★
#不協和音
#福寿奈央 #谷部央年
#伊藤麗(敬称略)初日
人は幾つもの顔を持つ。趣味趣向もさまざま。それがセクシャルなものであれば、ほとんど白日に晒されることはない。だからこそ隠微なソレは当事者にとって切実であり、他者にとって滑稽である。当事者が、その世界とはかけ離れた表の顔を持つのであれば尚更。いかにもな服装ではなく、至って普通の装いでアノ人がソレをするファーストシーンの衝撃と笑劇。そして、アノ人がソレをされるという告白が因果のようでもあり、人はみな同じモノを持っていると伝えているようでもある。演劇って凄い。俳優って凄い。
福寿奈央さんはやっぱりキュートだった。
開場の1時間ほど前、研修生時代から観ていた伊藤麗さんに劇場前で遭遇した偶然が、図らずも作品世界を広げてくれた気がする。演劇観賞は開演前から、いや家を出た時から始まっていることを実感した。