HOTEL CALL AT 公演情報 メガバックスコレクション「HOTEL CALL AT」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ディズニーばりばり!
    登場人物のキャラクターの確固たる立たせ方が巧みだ。ホーンテッドマンションやシンデレラ城のような優美で妖しく不思議な物語だ。それでいて、観客の胸にドカーン!と一発ねじ込むような直球勝負だと感じた。衣装、セット、音楽、キャラクター、演出、全てが完璧な舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    とにかく素晴らしい舞台だった。舞台が始まるとすぐに、ミス・トライアラスキーや、フェイズランドが登場する。この人間離れした妖怪のようなキャラクターの登場で一気にそして強引に観客を空想の世界に引きずり込む。

    降りしきる豪雨の中、8人を乗せたバスは目的地まで急いでいた。落雷が響く音、ブレーキの音、フロントガラスを叩く雨の音、岩に叩き付ける音、悲鳴・・。やがて彼らは「HOTEL CALL AT」に辿りつく。このHOTEL に入る瞬間の演出が素敵だ。まるで霧に覆われた下界と天界の狭間、天空の通り道「HOTEL CALL AT」を思わせる。

    HOTELのロビーではそれぞれのキャラクターが優雅にそしてそれぞれの関係性や思惑を表現していく。ここでのキャラクター達もディズニーっぽい。笑
    やがて彼らの様子がオカシイことに気づく。そう・・、彼らは死んでいたのだ。彼らは自分が死んだ事を認めたくはなかったが、ミス・トライアラスキーの説明「ここは現世の長い旅の疲れを癒し、天国に行く為の準備をするところ。貴方達の乗ったバスはあの日、崖から墜落して全員即死でした。当時の悲鳴や岩に叩きつけられて天地が何度も入れ替わったことを憶えているはず。」に納得する。ここでのそれぞれの人間関係が面白い。

    やがて、この中の一つの魂が生きてることに気が付いたミス・トライアラスキーは、一つの提案を出す。それは生き返らす一人を8人の投票によって決める。ということだった。この提案により、生への執着やら、業やら、欲やら、色んなものが入り乱れる。笑
    しかし、本来の人間の持つ良心によって観客も登場人物をもが納得する人物が選ばれるのだ。ここにたどり着くまでの演出も巧みだ。この劇団は初見だったが、全てにおいて完璧だと感じた。妖しくて優美な情景のなか、彷徨える魂たちの焦燥感や深層心理を見事に舞台化していた。
    キャストらの演技は秀逸でした。

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    2010/01/31 10:46

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