実演鑑賞
満足度★★★
心象的な内容をサスペンス ミステリー風に描いた物語。視点を逆転させるような柔軟で豊かな発想力、少し怪しげで奇妙な設定、そのプロットは面白い。しかし、その演出というか演技が嚙み合っていないのが残念。遺体の引き取り、その重苦しい設定でありながら、登場人物は明るく元気よく大声で話す。そして発声練習のような発語は…。
説明にある兄のカウンセリングを行っていた精神科医と謎の女性が連絡を取り合うシーン、そこからミステリアスな雰囲気が漂い出す。勿論 舞台技術としての音楽、照明の諧調などは物語をしっかり支えている。それだけに脚本と演出のアンバランスが勿体なかった。
(上演時間1時間35分 途中休憩なし)22.11.19追記