実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/03 (木) 13:00
一言で表現すれば「あれこれ佳い塩梅の作品」。
まず、観客の想像力/読解力(?)を信じて語りすぎず説明不足にならずな語り口が鮮やか。
次に本筋を進めるための会話と無駄口/軽口や横道に逸れる会話の配分が絶妙で、初めてここを観た第2回公演以降毎回感心するが「そうそう、普段の会話ってそんな風に茶々を入れたり話が逸れたりするよね」な感覚が実に自然。
さらに安易なハッピーエンドではないがビターエンドでもない「生かさず殺さず」的な(違)結末の「切なさと優しさ」たるや。
あと、あるキャラクターがいわゆるファンタジー系のものながら現代風にアレンジされていて「文明の利器」まで使うけれどもそのアイテムがそこそこレトロというのもまた面白く効果的。