第45回関東高等学校演劇研究大会 公演情報 関東高等学校演劇協議会「第45回関東高等学校演劇研究大会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    竹園高等学校「 桜の香 」
    脚本は既成のもの。

    どの生徒も的確な立ち位置と大人顔負けの演技力でした。特にマーリン(盲導犬)役の百生成美は物語を解説するナビ役も引き受けて実に素晴らしかった!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    幕開け、鶯の里泣きの声から舞台は始まる。実に美しいシーンで導入音楽も素敵だった。この物語の繊細な部分を音楽、演出でしっとりと表現していたと思う。

    ある中学教師は網膜剥離から完全に全盲になってしまい、絶望の底に落とされてしまった。先生自身、やけになったり怒鳴ったりと自らの精神を安定させることが出来ない。妻にも当たってしまい、そんな折れそうな心の先生を繋ぎとめようと、立ち直らせようと支える周りの人々。先生と同じように全盲になりながらも教壇に立つ教師が何度も電話をして支えるシーンや、糖尿病のために全盲になり両足は切断、手の指も何本かを残して切断、更に脳梗塞になっても教師を続けているという女性教師が「さしづめ日本のヘレンケラーかしら?それでも心が負けない限り元気なの」と明るく笑いながら語るシーンは圧巻でした。

    そんななか、全盲先生(新井先生)も少しずつ変わっていく。そうして、また教壇に立ちたい。盲学校の教師ではなく普通中学校の教師になりたい、と思うようになる。「なぜ、普通中学校の教育に拘るのか?」という問いに「子供にとって日常に障害を持つ人と接することで他社を思いやる心が育つ」と答えるのだった。

    やがて新井先生は普通中学校への移動が決まり戻ることが出来たのだった。「先生の夢は何ですか?」「いつか担任を持つことです。そうして亡くなる直前まで授業をしていたい。あのヘレンケラーのように・・。」
    先生と生徒達が楽しく会話するシーンもそして終盤、妻と桜を香るシーンも美しい舞台でした。

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    2010/01/19 16:07

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