実演鑑賞
満足度★★★★
男性の女性に対する性的な加害が表現されていてリアルな意味で気分が悪くなる時があった。電車の中で一人で叫んでいるヤバい男を見ているような気持ちにもなった。また男が集団を形成した際の「オレの方がヤバいぜ」「オレのほうがバカなことできるぜ」といったリスキーシフトな態度に危うさと愚かさを感じた。
騒がしい男たちの中心で簡素な会議机の上にじっと横たわる生贄(且つ女神)のような女性の存在が、もしかしたらバカで欲深い男の起動スイッチの役割を果たしているのかも、とも思えた。ずっとあそこに居続けるの、地味に身体にダメージありそう。
観終わった後もゾワゾワとした感触が残り心に妙なダメージを負ったような気分。安易に「よかった」とは言えないけど、今の時代にこそ「見るべき」作品だと思った。