アイ・ラブ・坊っちゃん 公演情報 音楽座ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    音楽座が劇団四季の受け皿?
    音楽座の通常公演のチケットって結構高いんですよ。
    オケというより生バンドは入っているものの、1万円近くする。
    立派なパンフレットも自動的についてくるけど、それも料金の内?

    その立派なパンフレットを見て驚いたのが
    劇団員の半分近くが元劇団四季の人ばかり。
    主役級の人もいて、驚きです。
    一般社会同様、即戦力、実践力ある人の中途採用に積極的って
    とこなんでしょうか?

    また宣伝も「日本のオリジナルミュージカルの到達点」とか四季並みの
    大げさなキャッチコピーをつけているので
    スタッフも根こそぎ四季から転職されてるのでしょうか?

    そんな実力派(?)が束になっても敵わない魅力を
    発揮していただが、坊ちゃん「吉田朋弘」、
    彼は凄いね、前回の「星の王子さま」のキツネでも
    かなり光る存在感がありましたが
    坊ちゃんはアテ書きかと思う位、ぴったりで
    井上ルドルフ、中川アマデウスモーツァルト、浦井アルジャーノン、
    阿久津ラダメスなんかと並ぶ程の当たり役。
    まだまだ歌も芝居も踊りも荒削りな部分があるけど
    それを吹き飛ばす、キラキラ光るオーラと愛嬌がある。
    特に男前って訳でもないんだけど、昔風な風貌の雰囲気の中にも
    今時の垢抜けたセンスがあり、勢いがある。
    これから背負っていく役者だろうなぁ。

    音楽座ミュージカルというより、完全に「吉田朋弘ミュージカル」に
    なっていた感じがする、それだけ彼の個性が光っていた。

    肝心の内容ですが、この作品も10年以上昔の話を
    そのまま再演しているのでしょう、
    やっぱりテンポが遅いというか、古臭さは否めません。
    10年前は、それでよかったのかもしれませんが
    今の時代の感覚、アナログではなくデジタルな感覚では
    ややズレテいると感じます。
    新喜劇や、新派のように、逆にゆっくりとした
    古き良き時代を反映させて、それを懐かしむ作品に
    足を運ぶなら、その時代の流れを守るべきと思います。
    しかし、ミュージカルは、いわばトレンド劇。
    レミゼもマイフェアレディも、30分近く時間を短くして
    テンポよくしているし、この作品も、あと30分短くしてくれれば
    もっと楽しめたと思う。

    舞台の構成、演出なんか、とても良く出来ていると
    思います。
    「金のない奴は知恵を出せ、知恵もない奴は体を使え」と
    言ったものですが、まさにそれを実行しているようで
    安っぽい舞台装置さながら、とても魅力ある作りで
    自然に作品の中に入り込めます。

    よくわからないけど、時々音楽座の公演って
    協賛がついて本公演の半値で普通に販売されたりしてます。
    昨年新宿文化センターで見た「星の王子さま」が、それでした。
    それでも豪華パンフレットは付いてました。
    今の本公演の半値なら気軽に見に行こう、また見に行こうと思うけど
    (S席5000円以内)
    ちょっと今の値段は高いなぁ。やっぱり値段に見合っているとは
    思えない。
    豪華パンフレットはいらないから、その分チケット安くして欲しいです。

    ネタバレBOX

    終演後、音楽座の役者は、みんなロビーでお見送りするんですよ。
    これはいいですよねぇ。
    しかもざっくばらんに写真とったりサインしたり握手したり。
    ユタ上演中の四季もしてましたが
    「立ち止まらないで下さい」「写真は御遠慮下さい」って結構
    後生な事行ってましたが、それに比べて、とても親近感あり◎。
    主役の吉田でさえ、御付の人なしで、
    「おそれいります」「ありがたいです」って謙虚な姿勢で
    一生懸命写メの相手してます。
    田舎芝居というか大衆演劇っぽいかもしれませんが
    あぁいうファンサービスをされると、また行きたくなりますね。
    小さい頃、握手してもらった野球選手、僕は今でも好きです(^^)。

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    2007/06/11 10:40

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